第 62 回 披 講
平成 22年 2月 1日〜平成 22年 2月20日 投句分
番号    投  句 俳 号 得票  
1 始めてのオペに戸惑う寒の明け さつき 4 票  
(哲 朗) 手術は不安ですね。 
(まこと) 大変でしたね無事終わりましたか 
(楓 花) 季語と緊張感が合っていると思いました。 
(菜の花) 心境わかります 
 
2 風もなし城山に咲く薄紅梅  
          
3 バンクーバ見たらいかんよ受験生 そらまめ 1 票  
(ゆづき) 勉学がおろそかになりますよね 
 
4 貸農園一列だけのほうれん草 まこと 3 票  
(さつき) 貸農園の様子が上手く詠めています。 
(彰 子) 小さな家庭菜園一列だけ菠薐草が見事になっている。 
      楽しみである。 
(石の花) 貸し農園で、ささやかな野菜作り楽しいですね。 
 
5 探梅や瀬戸大橋を一望す 媛 香 4 票  
(いなご) 梅を見て辺りの景色を見て気持ちよさそうですね。 
(哲 朗) 雄大な景色が目に浮かびます。 
(コスモス)梅を見て瀬戸の絶景も見て、吟行は素晴らしい。 
(さつき) このような素晴らしい処へ探梅に行ってみたいですね。 
 
6 寒燈のほんのり浮かぶ茅屋かな  越 1 票  
(まこと) 灯火の温かみを感じます 
 
7 手に伝う空の力や凧揚げる 哲 朗 3 票  
(そらまめ)風の力を空の力と言うことのおもしろさ 
(峰 生) 子供の頃の凧の力強さを思い出しました。 
(コスモス)「空の力」の表現が良い。 
 
8 川柳風にまかせて芽吹きたり  峰 生  
         
9 灯を消せばネットモデムの蛍かな そらまめ  
☆ モデム群の点滅は蛍のようです。 
 
10 黙黙と唯もくもくと枯れ野ゆく 5 票  
(いなご) 意志の強さみたいなものを感じます。 
(浩 風) 一人で一途に歩む様子がよく出ています。 
(まこと) 雰囲気をうまく詠まれている 
(彰 子) 黙黙とひたすら枯野を歩く。 
  ( 越) 無我の境
 
11 蕗の薹俳句手帳に添へし筆  越 1 票  
(楓  花) 吟行でしょうか? 
  
12 風も香も詰めて届きし島みかん まこと 6 票  
(哲 朗) 美味しさを詰め込んだ島みかんさぞかし
        美味しいことでしょう。 
(峰 生) 何となく、送られた人の善意が伝わってくるようです。 
(さつき) 美味しいみかんの様子が伺えます。 
(楓 花) 風も香もがいいですね。 
(菜の花) 嬉しいですネ 
(彰 子) 立派な島みかん新鮮でおいしそう。 
 
13 会へば合掌銀杏もみじの散りしきる 彰 子  
☆ 瑞応寺にて 
 
14 立春の肌柔らかき風歩道橋 石の花 1 票  
(まこと) 素直に詠まれています 
 
15 湧き水を美味と言い合う息白し コスモス 3 票  
(そらまめ)やっとたどり着いた湧き水、二人で呑んで、一休み、 
      いいですね。 
(まこと) 季語がよく生かされています 
( 泉 ) 寒の湧き水はとくべつ美味しいでしょうね。 
 
16 節分や厨に残る酢のにおい いなご 3 票  
(哲 朗) 方巻きでも作られましたか。 
(浩 風) 恵方巻きの巻き寿司を巻いたのでしょうか。 
(彰 子) 野分ですしをたくさん作る。厨にすしの匂い充まん万して 
      いて食欲をしそる。 
 
17 豆の花小さき畑にも咲き初むる? 楓 花  
  
18 老犬の欠伸も移る小春かな さつき 7 票  
(いなご) 穏やかな一日ですね。 
(哲 朗) 穏やかな晴れた日の情景が良く出ています。 
(ゆづき) 欠伸も移るらしい! 
(コスモス)麗らかな小春の様子がよく出ている。 
(楓 花) のどかな情景ですね。 
(石の花) 犬の欠伸も移りますかね。のどかな風景ですね。 
  ( 越) 犬も退屈。眠気を誘う暖かさ。 
 
19 軒つらら叩けば楽のうまれそう いなご 3 票  
(そらまめ)楽器になるかな?。 
(ゆづき) 氷の楽器も乙なものですね 
(楓  花) 透き通った音が聞こえるでしょうね。 
 
20 雪だるま痒いところがあれば言え 哲 朗 3 票  
(ゆづき) ほんに痒いて上げたいね 
(媛 香) ユニークなお句…これはこれはぁ面白い!
(菜の花) おもしろい表現ですネ 
 
21 轍あとそのまま残し下萌える まこと 5 票  
(いなご) 力強さを感じます。 
(峰 生) 轍の跡に春の底力を感じたような気がしましたか。 
(コスモス)下萌の草は強いです。よく観察されている。 
(石の花) 轍あとにも草もえて、春ですね。 
( 越) 下萌える、雑草の逞しさが感じられる。
   
22 背な伸ばしよいしょと婆の鬼やらひ  越  
          
23 小花咲く白垂梅(シロダレウメ)のしだれかな 浩 風  
          
24 春浅し指先赤く菜を洗う 石の花 3 票  
(哲 朗) 春と言ってもまだまだ水は冷たいですね。 
(そらまめ)冷たそう・・・。 
(峰 生) 霜焼けにならない程度で切り上げてね。 
 
25 盆梅の香る駅舎や無人駅 媛 香 2 票  
(浩 風) いい心がけですね。 勉強になります。 
(さつき) 無人駅にこのような心配りがあるなんていいですね。 
 
26 老寿とて急くな弛むな春寒し 峰 生 1 票  
( 泉 ) 春はすぐ其処に、いつまでも長生きしてください。 
 
27 伊予絣袖無しを縫ふ若き友 楓 花  
          
28 人去りてベンチ冬日を集めたる コスモス 4 票  
(そらまめ)ひと気のないベンチ、冬日を集めたる、がいいです。 
(峰 生) 「ベンチに日を集めた」の表現が面白いね。 
(媛 香) 日向ぼこをしていた人達も去り残されたベンチは 
      冬日がさしているのです。 
(楓  花) よく観察していたから、出来たお句でしょうね! 
 
29 ひとひらの雲春めきて流れゆく 石の花 3 票  
(まこと) 冬の空をうまく詠まれています 
(菜の花) やさしくロマンチックな光景ですね 
( 泉 ) ぽっかり浮かんだ白い雲、春はすぐそこに。 
 
30 木の芽吹く背に陽を受けて庭いじり そらまめ 4 票  
(コスモス)庭いじりの様子が巧みです。 
(媛 香) 暖かくなると草も芽を出し庭いじりはきっと草を 
      引いているのでしょうね。 
(さつき) 早春のまだ陽のほしい様子が上手く詠めています。 
(石の花) ぽかぽかと、庭いじりのどかですね。 
 
31 梅まつり市民の森の人の列 浩 風  
          
32 手袋を片手無くして拾われて 媛 香  
          
33 恋猫の二匹と瞳あいにけり いなご 1 票  
(そらまめ)恋路の邪魔するなと、猫ににらまれた・・・、面白い。 
 
34 梅かおる見上げて偲ぶ遠き日々 峰 生 1 票  
(菜の花) 想い出に心安らぐ一時ですね 
 
35 正座して師の句集読む小春かな 彰 子 3 票  
(浩 風) 尊敬している師が、浮かびます。 
(ゆづき) 俳句が上手く成るといいね 
  ( 越) 偉大・立派な師匠なんですね
 
36 病床で暮れゆく春を眺めおり さつき 5 票  
(いなご) 後何日で退院かなあと思いながら窓越しの春を
      見ている 様子がよくわかります。 
(浩 風) 早く良くなって下さい。 ご全快を祈ります。 
( 泉 ) お大事になさってください、暖かくなったらきっと
        回復しますよ! 
(石の花) 病の行く末を案じつつ、早く春に出たいものですね。 
  ( 越) 暖かくなって来ました。早く元気になって下さい。
 
37 沈丁花卒寿の叔父を訪ひにけり 楓 花 3 票  
(媛 香) 卒寿になられたお祝いに尋ねてみれば沈丁花が庭
      一杯に 香りを振りまいていました。 
( 泉 ) おめでたいですね、庭には沈丁花が咲いている。 
  ( 越) 沈丁の香りに叔父さんを思い出したのですね。
 
38 故郷の雪の景色を想ふ今日 1 票  
(石の花) 今年は、寒い日がありましたね。 
    
39 寒ゆるぶ湯殿より洩る童歌 コスモス 3 票  
(いなご) 湯船で気持ちよく声も自然に大きくなったのでしょう。 
(彰 子) 風呂にどっぷりつかり童心にもなって   
            童謡を唄っている。
( 泉 ) お風呂に入って童歌、良い気持ち。 
 
40 竹林のさざめく鳥の渡りをり 彰 子  
          
41 初音聞く次の鳴くのを待ちにけり 哲 朗 5 票  
(浩 風) 私も同じ経験をしました。 
(峰 生) 近頃初音は山の奥でもないと聞けず、淋しいです。  
(コスモス)初音を聞いた嬉しさが現れている。 
(媛 香) 鶯か杜鵑か始めて鳴く声は幼くまだ上手く鳴くことが 
      出来ません躊躇っているのです。人間はもう鳴くかまだ 
      鳴かぬかと待っているのです。 
(さつき) 初めてうぐいすのなくのを聞いたときの情景が見えてきます 
 
42 しょうが湯でもてなし受ける梅の里 浩 風 4 票  
(ゆづき) 梅に生姜湯とは乙ですね 
(媛 香) 探梅に出掛けたのですね。まだ寒い気温…いっぱいの 
      ショウガ湯でお接待を受けたのです。温まりましたわ。 
(菜の花) 心も温まります 
(彰 子) しょうが湯とうめの里梅の里のとりあわせがうまい。