第 88 回 披 講
平成 24年4月 1日~平成 24年4月20日 投句分
番号      選 句 & 披 講 俳 号 得 票
1 お隣りへひと握りずつ菊根分け まこと
2 初燕口にくわえし藁のくず 1 票
(楓 花) 可愛いですね。巣作りでしょうね。
3 花の宴話の花も咲きにけり 哲 朗 2 票
(まこと) 中七で盛り上がる宴が見えます
(媛 香) 花は満開…話も桜に負けじと満開お花見風景ですね。
4 鳥帰る湖畔に残る猫二匹 そらまめ 3 票
(旅 風) 二匹の猫について、いろいろと考えさせらrます。
(楓 花) 面白い景色ですね。
(石の花) 猫二匹が気に入りました。
5 背伸びして握るひしゃくや花の塔 髙 越 3 票
(旅 風) 老齢の方でしょうか。その心境が分かるような気がします。
(媛 香) 4月8日(お釈迦様の日)に京阪地方では花の塔を家々
     に立てるとの事ですが背伸びをしなければ届かない様子が
     分かります。ひしゃくと詠んでいますので水やりですね。
(楓 花) 「花祭り」ですね。可愛いですね。
6 満開の桜重たくゆれにけり 浩 風 4 票
(髙 越) 「重たく」が状態をよく見られている
(旅 風) 重くゆれる・・・・・に共感。
(哲 朗) 情景が良く出ています。
( 扇 ) 今年の桜は入学式に満開でよかったですね
7 夜来雨花見るもなき宴かな 旅 風
☆ 前夜来の雨で、桜無き室内での花見となりました。
8 春猫と横断歩道渡りけり 楓 花
9 流行歌(はやりうた)校歌採用四月馬鹿
10 時過ぎて黄昏近き花筏 峰 生 2 票
(旅 風) 情景が目に浮かんできます。
(さつき) 宴の後でしょうかね。花筏がいいです。
11 桜餅香も一緒に頬張りぬ 媛 香 2 票
(哲 朗) 桜餅を食べる様子が良く出ています。
(石の花) 香りも一緒がいいですね。
12 夏蜜柑マーマレードのラベル書く 楓 花 6 票
(髙 越) 手作りのマーマレード。ラベルに婆ちゃん?の名前を書いて
     お孫さんへ送るのでは?と想像しました
(そらまめ)ホームメイドの完成ですね。
(さつき) 手作りは何でも美味しいですよね、大切にしましょう。
(まこと) ラベルに自家製最高です
( 泉 ) 手作りマーマレード。さぞ美味しいでしょうね!
( 扇 ) 毎年楽しみにして作るっています 香りがいいですね
13 一年生とぶがごときにランドセル 哲 朗 4 票
(そらまめ)駆けてゆく後ろ姿、よく分かります。
(菜の花) 元氣一杯の表現が良く出ています
(媛 香) 小さな体に大きなランドセルをしょって飛ぶが如きに校門を
      潜る入学児であることが良く分かるお句です。。
(楓 花) カタカタという音が聞こえそうですね。
14 蕗味噌の故郷よりの送り物   さつき 1 票
(菜の花) 懐かしいでしょうね  
15 草の餅峡の小道で一休み 石の花 1 票
(髙 越) 休憩で広げるおやつの草餅が旨そう!
16 傘に舞う音軽やかに花いかだ
17 春光に煌めく潮や羊蹄丸 媛 香 3 票
(哲 朗) 春のやわらかい日の海の羊蹄丸を良くとらえています。
(そらまめ)作者見え見えの句、私も乗ったかもしれない。
(菜の花) 長い間ご苦労様と言って上げたいですネ
18 山郷に老声哀し桜散る 旅 風 1 票
☆ バスを待つ間、演歌を口ずさんでいると、桜がひらひらと舞い落ちてきました。
(峰 生) 老翁が山桜を見上げ、しみじみと感慨にふけっている思い出されました。
19 後(あと)山を隠し前山かすみをり まこと
20 ジャガイモの土ほっこりと芽吹きかな 浩 風 2 票
(そらまめ)オーッ、出てきたかと、うれしくなります。
(まこと) 黒い土に出揃った芽収穫が楽しみです
21 子犬来て路傍で逃げる雀の子 石の花 1 票
( 扇 ) 子供の童話を思い出します。
22 にこやかに揃って下校へんろ道 峰 生
23 雨降れど満面笑みの花見会 菜の花 2 票
( 泉 ) 全員出席、楽しい一時でした。
(石の花) 花見会、雨が降っても宴は楽しい物ですね。
24 木の芽雨本屋に時間潰しけり まこと 2 票
( 泉 ) 情景が浮かびます。
(楓 花) いい時間になったかも。
25 じゃがいもの芽立ちの息吹頼もしき そらまめ 2 票
(峰 生) 春の畑の力強い成長の勢いがぐっと迫ってきます。
( 扇 ) 元気に芽吹きする日を楽しみに待っている様子が見えます。
26 子らの声なつかしきかな花苺
27 あれこれと作句作りや朧月 さつき
28 鯉のぼり今年も泳ぐビルの上 菜の花 2 票
(哲 朗) 毎年恒例になっているのですね。
(さつき) 何処のビルでしょう、きっとどこかのマンションですかね。
29 菜の花や夕焼けの雲犬の声 そらまめ 1 票
(峰 生) 夕焼けの遥かな菜の花畑に犬の遠吠えが聞こえて来る
      情景として、じーんと偲んでます。
30 強風の一夜過ぎたる桜かな 浩 風 3 票
(髙 越) 花は無事か?庭や道一面の落花! 池には花筏!を想像
(さつき) 折角満開の桜を案じます。
( 扇 ) 夜の強い風は 桜にとって悲しいですね
31 小児(おさなご)の風のささやき花吹雪
32 古稀過ぎて流れる月日花は葉に 髙 越 7 票
(旅 風) 歳を重ねると、月日の経つのがいっそう早く感じられますね。
(哲 朗) 年をとると月日の過ぎるのが早く感じられます。
(そらまめ)時の流れを感じます。
(菜の花) 年齢を重ねる毎に月日の早さを花に例えて綺麗ですね
(まこと) 季語をうまく使われています
(媛 香) 古稀を過ぎると月日の経つ早さに驚きます、花が葉に
     変わる早さと重なったのです。
(石の花) 花は葉に、流れる月日のあらわし方が気に入りました。
33 この花をなおこの年に有難し 峰 生 1 票
( 泉 ) 感謝の気持ちがあふれていますね。
34 花は散り宴の後の静けさや 石の花 2 票
(峰 生) 花の宴が総て終わった公園を独り侘しく感じた昔がふと
      思い出されました。
(媛 香) もう今は葉桜…あの花の満開の賑わいは何処へやら…。
35 吹く風に柳絮(りゅうじょ)の舞になりにけり 4 票
(髙 越) 柳の絮が飛ぶ景を「柳絮の舞」と綺麗に詠まれている
(哲 朗) 風にとび散り舞う様子が出ています。
(まこと) きれいに詠まれています
(石の花) なかなかこの光景に合いません、よく見つけましたね。
36 桜散り父の忌日も遠くなり 菜の花 2 票
(旅 風) お父さん想いの心境が感じられます。
(さつき) 光陰矢の如し、月日が経つのも早いものですね。
37 八重桜母の着物の柄なりし 楓 花 3 票
(峰 生) 桜の影に、故人を静かに思い起こして居られるのですね。
(さつき) 懐かしい昔を思い出したのですね。
(媛 香) お母様の形見の着物でしょうか?あらっ八重桜母の着物の
     柄と同じだわ。発見です、懐かしく桜を眺めたことでしょう。
38 花吹雪野点の席に舞い落ちて さつき 3 票
(髙 越) 即席の「桜湯」となりましたね(塩抜きで)
(菜の花) 綺麗な光景ですね
( 泉 ) きれいな情景が浮かびます。
39 花筏池埋めつくす紅色に 媛 香 1 票
(菜の花) いつまでも見ていたいような光景ですね
40 春嵐腹痛に泣くよもすがら 旅 風 1 票
☆ 便秘してガスがたまり、一晩中、苦痛に喘ぎました。
( 泉 ) 春嵐と腹痛の取り合わせがお上手ですね。
41 藤房の揺るるそよ風野点発つ 髙 越 3 票
(峰 生) 毎年の最高に美しい花時とそよ風の茶会。すばらしいですね。
(まこと) 最高の雰囲気でしょう
( 扇 ) 藤の花の柔らかい紫がゆれてとても爽やかですね
42 ただいまと門をくぐりし初つばめ 哲 朗 3 票
(そらまめ)今年も来たかと・・・・・。
(楓 花) 可愛い表現ですね~
(石の花) 今年も来てくれたか、嬉しい事ですね。